「相続税の試算が出たんですが、思ったより高くて……」
ある日、そんな言葉が耳に入りました。
相続が発生し、毎年、申告で依頼する税理士に計算してもらったら、
想定より高い金額が出てきた。
「何かおかしいのかな」という漠然とした違和感。
でも、どこに相談すればいいのか分からない。
そのお声をきっかけに、私が動き始めました。
まず、一覧表を見てGoogleマップで簡単に確認
相続財産の評価一覧表を見せていただきました。
いくつかの不動産が含まれていました。
まず、私がしたことはシンプルです。
Googleマップで、それぞれの不動産の場所と形状を確認しました。
すると、ある土地に違和感を覚えました。
「この土地、実際に使うには、かなりの工事が必要なのでは?」
地図上でも、土地の形状が複雑であることが見て取れました。
これは現地を確認する必要がある、と判断しました。
現地で分かったこと
実際に現地に足を運びました。
傾斜角など必要な計測を行い、現地の状況を詳細にレポートにまとめました。
そこで分かったことがありました。
この土地を実際に利用するには、大規模な土木工事が必要な地形でした。しかし、評価は周囲の宅地より少しだけ下げている程度。
土木工事業者に依頼し、周囲の宅地並みとなる工事費用の見積もりも取得しました。
これは、机上の評価一覧表だけでは絶対に見えない情報です。
これで、周辺土地と比較しても現状では著しく実勢価格が下がる要因がある。と分かりました。
Googleマップでも「なんとなく複雑な形状」とは気づけても、
実際の工事費用まで把握するには、現地に行くしかありません。
提携税理士に確認依頼
現地レポートと工事見積もりをまとめた上で、
提携する相続専門の税理士に確認を依頼しました。
「この内容で、再評価の価値があるか」という問いです。
返ってきた答えは、「再評価の価値あり」でした。
この時点で初めて、ご家族にご報告しました。
「この土地について、再評価できる可能性があります。
お付き合いもあるので、まずは今の税理士さんに、再評価を検討してもらえないか、
お伝えしてみてはいかがでしょう」と。ご提案しました。
最初の税理士の回答、そして決断
ご家族は、最初の税理士に状況をお伝えしました。
「別の視点から見直しができる可能性がある、と意見をもらった。
再評価を検討してもらえないか」と。
しかし、すぐに返ってきた回答はこうでした。
「これで合っています。再評価はしません。」
その言葉を聞いて、ご家族は決断されました。
税理士を変更する、と。
専門家の判断を否定するつもりはありません。
ただ、「再評価の可能性がある」という別の視点を持った上で、
それでも見直さない、という判断には、
『寄り添ってくれない人だ。』と感じた事が1番残念だった。
とご家族は言われていました。
相続専門税理士による再評価の結果
新たに依頼した相続専門の税理士は、
この不動産や他の不動産評価をさらにブラッシュアップしてくださいました。
最初の試算から、納税予定額は数百万円のダウン。
(この金額は、ご家族と新しい税理士から報告いただいた数字です。)
「相談してよかった」と言っていただけました。
セカンドオピニオンもお気軽にどうぞ
「相続税の試算が出たが、本当にこれで合っているのか確認したい」
そんな方のご相談も、お受けしています。
記事の中でも書きましたが、すでにお付き合いのある税理士さんから無理に替えようとはしませんのでご安心ください。
まずは現状を把握しましょう
